壁の色を変えることは、インテリアの中で最も効果が大きく、最も失敗を恐れられる変更です。「白以外にしたいけど、何色にすればいいかわからない」という相談は、毎月のように受けます。色を選ぶときに考えるべきことを整理します。

まず、部屋の光の色を確認する ¶
壁の色は、光の色によって大きく変わって見えます。北向きの部屋は青みがかった光が多く、暖色系の壁色が落ち着いて見えます。南向きの部屋は黄みがかった光が多く、寒色系の壁色が映えます。色見本は必ず実際の部屋の光の中で確認してください。ショールームや店頭の光の下で見た色と、自宅の光の下で見た色は、別の色に見えることがあります。
グレージュ:最も扱いやすい「白以外」 ¶
グレージュ(グレーとベージュの中間色)は、白より温かみがあり、グレーより柔らかい。どんな家具の色とも合わせやすく、光の変化によって昼と夜で異なる表情を見せます。世田谷の戸建てリデザインでも使用しましたが、お客様から「夜の部屋が別の場所みたいになった」という感想をいただきました。迷ったときの最初の選択肢として、よく提案しています。
テラコッタとオリーブ:アクセントとして使う ¶
テラコッタ(赤みがかったオレンジ)やオリーブグリーンは、全面に使うと重くなりすぎることがあります。一面だけ(アクセントウォール)に使うか、キッチンや洗面室など、面積が小さい空間に使うのが扱いやすいです。杉並区のキッチン事例では、吊り棚の扉だけをオリーブグリーンに塗装し、タイルシートのテラコッタ色と組み合わせました。
色見本は必ず実物で確認する ¶
色を選ぶとき、画面上の色見本だけで決めないことをお勧めします。塗料メーカーのサンプル缶(小瓶)を取り寄せて、実際の壁に10cm角程度塗ってみてください。朝・昼・夜の光の下で確認してから決定するのが理想です。私たちのカラー&テキスタイル相談では、サンプルを持参してご自宅の光の中で確認する作業を必ず行っています。
壁の色は、決めるまでが一番時間がかかります。でも一度決まると、部屋の印象が根本から変わります。色の相談だけでも受け付けていますので、気軽にご連絡ください。