無垢材の床や家具を検討するとき、「どの木がいいですか?」という質問をよく受けます。答えは部屋の光の色、既存の家具のトーン、そして使い方によって変わります。樹種の性格を知ることが、選択の出発点です。

無垢材の選び方:樹種と仕上げの基本を知る

オーク:最も扱いやすい、万能な選択肢

オークは硬く、傷がつきにくい。色は明るいベージュから薄いブラウンで、どんな壁色とも合わせやすい。日本の住宅で最も多く使われている樹種の一つです。経年変化は穏やかで、10年後も大きく色が変わりません。「何を選べばいいかわからない」という方には、まずオークを勧めることが多いです。

ウォールナット:深い色が、部屋を引き締める

ウォールナットは濃いチョコレートブラウン。重厚感があり、白い壁との対比が美しい。ただし、部屋全体に使うと暗くなりすぎることがあります。床はオーク、家具の一部にウォールナットを使う、という組み合わせが扱いやすいです。傷は目立ちにくいですが、直射日光で退色しやすいため、西向きの部屋では注意が必要です。

栗とヒノキ:国産材の選択肢

栗は硬く、水に強い。古くから日本の建築に使われてきた木で、経年変化で飴色に変わります。ヒノキは柔らかく、素足で歩いたときの感触が独特です。香りも強く、寝室や和室に向いています。どちらも国産材なので、産地を確認しながら選べる点が魅力です。

仕上げ:オイルとウレタンの違い

無垢材の仕上げは大きく二種類。オイル塗装は木の表面に膜を張らず、木の質感をそのまま感じられます。傷はつきやすいですが、補修が簡単。ウレタン塗装は表面に硬い膜を作り、傷や水に強い。ただし、木の表面が「プラスチックっぽく」見えることがあります。子どもがいる家庭ではウレタン、大人だけの空間ではオイルを選ぶことが多いです。

無垢材は、選ぶときより使い続けるときの方が愛着が増す素材です。傷も汚れも、時間とともに「味」になります。樹種の実物サンプルは蔵前アトリエで手に取って確認できます。