リノベーションの相談を受けるとき、「もっと早く相談すれば良かった」という声を聞くことがあります。着工後に変更できないことは多く、準備の段階で決めておくべきことを整理しておくと、後悔が減ります。

間取り変更は、構造を確認してから考える ¶
マンションのリノベーションでは、撤去できない壁(構造壁)があります。間取り変更を考えるときは、まず構造図面を確認することが必要です。管理組合への申請が必要な場合もあります。「この壁を取りたい」という希望は、構造の確認後に実現可能かどうかが決まります。設計の初期段階で確認しておくことで、後からの計画変更を防げます。
素材は、着工の2ヶ月前までに決める ¶
無垢材のフローリング、タイル、照明器具。これらは在庫状況によって納期が変わります。特に輸入素材は、発注から入荷まで2〜3ヶ月かかることがあります。着工直前に素材を決めようとすると、希望の素材が間に合わず、妥協することになります。素材の選定は、着工の2ヶ月前を目安に完了させることをお勧めします。
職人の手配は、早めに動く ¶
信頼できる職人は、スケジュールが埋まっていることが多いです。特に左官職人や木工作家は、一つの現場に時間をかけるため、同時に複数の現場を抱えられません。荒井さん(左官)や森田さん(木工)のスケジュールは、着工の3〜4ヶ月前から押さえています。職人の手配が遅れると、工期全体がずれます。
予算は、10〜15%の予備費を確保する ¶
リノベーションでは、解体してみて初めてわかる問題が出ることがあります。配管の劣化、断熱材の不足、下地の腐食。これらは見積もりの段階では予測できません。総予算の10〜15%を予備費として確保しておくことで、想定外の出費に対応できます。予備費を使わなかった場合は、家具や照明に回せます。
リノベーションは、準備の質が仕上がりの質に直結します。「まだ具体的に決まっていない」という段階でも、相談は受け付けています。早い段階で話を聞くほど、選択肢が広がります。